多摩地域で急増するリフォームの需要

1960年代後半から1970年代、とりわけ高度経済成長期においては、日本は国をあげて住宅供給する必要に迫られた。

国家の国民生活の向上を目指す政治目標という背景のほかにも、国民から発生した理由がある。

第二次世界大戦後、第一次ベビーブームが起こったことは周知の事実だが、この世代が成長する段階で自分の子ども部屋をつくってやりたいという生活の質の向上、そしてベビーブームで生まれた彼ら自身の独立、結婚などが大きな理由だ。



首都圏においては、この時期、多摩地域で大きな住宅地開発が行われた。

私鉄電鉄とその路線一帯の開発もこれに含まれる。

高速道路インターチェンジ付近でも大規模な開発が行われた。

都心まで約1時間。

通勤に便利で緑豊かな田園地帯。

夢のマイホームを実現するにふさわしい地が多摩地域だった。

しかし、1970年代から1980年代に多摩地域でマンションを含む住宅を取得した住民たちの年代が上がり、リタイア組もかなり出てきた。

子どもたちが成人し、独立、結婚などで生活スタイルも大きく変わってきた。

そこで必要となるのがリフォームだ。

子ども部屋をリフォームして夫の趣味の部屋にしたり、エントランス、バスルームやキッチン、トイレなどをバリアフリーにするという人も多い。

また、持ち主は都心のこじんまりしたマンションに移り住み、若い世代が住みやすいようにリフォームして賃貸にするという人も多い。

多摩地域の世代交代が始まっているのだ。



テレビのトレンディドラマの舞台になったり、モーレツ・サラリーマンの目標ともなっていた多摩地域の住宅だが、一時期は過疎地域になるのではないかとさえ懸念されていた。

しかし、心配は無用だ。

リフォームの活用次第で多摩地域はまた別の表情で活性化をスタートしている

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